城戸夕果 Yuka Kido(フルート/アルトフルート/ピッコロ/ 作曲・アレンジ) 

 
 神戸生まれ、茅ヶ崎育ち、洗足学園大学卒。学生時代からジャズ・フュージョン系のバンドで活動。89年に、デビューした小野リサのバンドに入りブラジル音楽の魅力、フルートとブラジル音楽との相性の良さに目覚める。 
90年、初めてブラジルを訪れ、リオで小野リサのセカンド・アルバム『NANÃ(ナナン)』の録音に参加。92年から96年まで毎年、リオに長期滞在して音楽活動。93年、リオ録音のリーダー作『XUXU(シュシュ)』を、94年、同じくリオ録音でジョイス(現在名ジョイス・モレーノ)やマルコス・スザーノらが参加した『Rio Smiles』を発表。『Aracuã(アラクアン)』(96年)ではフィロー・マシャード(ギター、ヴォイス)と共演、ブラジル内陸の湿原地帯パンタナールでのフィールド・レコーディングも行なった。このほか、ジョアン・ドナート、カルロス・リラ、ジョイスらの録音に参加。ボサノヴァの先駆者ジョニー・アルフのバンド・メンバーとしてブラジル国内ツアーにも参加した。 
 一方、91年にジャズ・ピアニスト、デューク・ジョーダンとの共演作『YUKA』を、92年にコペンハーゲンでニールス・ペデルセン(ベース)らと共演したリーダー作『refind..(リファインド)』を録音。同じく92年、文楽とコラボレートした公演『女優と人形 曽根崎心中』(東京、大阪)に出演するなど幅広い分野で活動。95年、阪神淡路大震災チャリティ・アルバム『A Big Hand for Hanshin』に、トニーニョ・オルタとの共演で参加した。 
98年、初めて日本のミュージシャンとのバンド編成で録音した『CASA(カーザ)』を、99年、ジョイスがゲスト参加した『Lulu(ルルー)』を発表。日本でライヴ活動を行ない、宮沢和史のブラジリアン・バンドJABATIDA、2000年には渡辺香津美のブラジリアンシャワーのメンバーもつとめた。 
 その後、外交官夫人として2001~03年にブリュッセル(ベルギー)、2014~16年にブラジリア(ブラジル)、2017~20年にボストン(USA)に在住。ブリュッセルではAPEC諸国主催国際イヴェントでの記念演奏など様々な場で活動し、クラシック音楽のフルート奏者マルク・グローウェルズに師事。ブラジリアでは代表的なライヴハウス「Clube do Choro(クルビ・ド・ショーロ)」に出演。ボストン在住時には、地元のみならずニューヨークやカナダでもライヴを行ない、2フルートのユニット、Love To Brasil Projectを結成。2020年、同名のCD(EP)を発表。 
このほか、日本在住時の2008年、赤木りえ、井上信平、Steve Sacksとのフルート奏者4人のユニット、Four Colorsのアルバム『Four Colors』を発表した。 
2020年に帰国して日本での活動を開始。NHK 「J-MELO」 、NHK Eテレの子供番組「みいつけた!」、BSテレ東「おんがく交差点」(司会・春風亭小朝)、NHK FM「セッション」に出演した。 
 ブラジル音楽を軸にジャズなど幅広い音楽の素養に根ざし、海外での多彩な活動の経験も生かしたオンリー・ワンの音楽家。熟練の域に達した今なお、ハートは "Rio Smiles”。 
 
 
共演 
Johnny Alf 、Joyce Moreno 、 João Donato  、Toninho Horta 、Carlos Lyra 、Niels Pedersen 、Lula Galvão 、 Marcos Suzano 、Filó Machado 、小野リサ 、宮沢和史 、EPO, 、渡辺香津美 、向井滋春 、オルケスタ・デル・ソル 、ショーロクラブ 、The Boom 、伊藤ゴロー、 宮野弘紀 、フェビアン・レザ・パネ 他多数 

城戸夕果 プロフィール